大理石とはなにか。人類とともに歴史を歩んだ伝統の石について②

2020年4月22日水曜日

石解説 大理石

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大理石について
大理石採掘場(トスカーナ地方)
前回、大理石の性質と、どうして高級建材としての地位を確立したのか、ということについて説明しました。
大理石といえば、イタリア、ギリシャなどの地中海世界のイメージが非常に強い石材ですが、実は日本産の大理石もあるのです。
今回は国産大理石について書きます。

大理石は日本国産のも存在する!

資源の話になると、日本はどうも資源に乏しいといった内容が語られます。
が、実はそうではありません。

日本は資源大国です(でした)。


皆さんもご存じの通り、日本列島はいくつかのプレートがぶつかりあう場所に位置しています。そのために、国土の狭さのわりに様々な資源が豊富に存在する場所でもあるのです。
それを証拠に、中世~近世世界において、日本は金銀の一大産出国でした。
黄金の国ジパングであり、実はコロンブスが目指した黄金の眠る新世界は日本だったのではないか、という説もあるくらいです。

油田やガス田、最近だとメタンハイドレートも眠っているということも話題に上がっているくらい、多様な資源を抱えている国なのです。

そんな国なので、もちろん大理石も存在します。
そもそも大理石というのが石灰石、つまりサンゴなどの死骸がマグマの熱と圧力をうけて変質したものということを知っていれば、海に囲まれて火山が多い日本にあっても何も不思議ではありませんよね。(大理石自体の産出量は多くはないですが…)

国内だとたしか岩手や山口などが国産大理石の産地として有名だったはずです。

ただ、日本国内において、大理石自体が建材として使用されるようになったのは諸外国に比べると非常に遅れていて、だいたい明治時代からと言われています。

日本は木造建築が主流というのと、大理石というのは酸などに弱いのもあったのでしょう。
ですので明治になって西洋建築というものが輸入されるまではあまり日の目を浴びていなかったのだと思われます。

国産大理石を大規模に使用した国会議事堂

国産大理石を建材として使用したもので代表的なものといえば、国会議事堂です。
当時の日本は大日本帝国。帝国たる日本の国会の場を彩る石材はやはり国産でなければいけないという強い信念のもと、国産大理石が使用されました。

この国会議事堂建設を契機にして、国産大理石の需要が拡大しました。
日本橋三越などにも国産大理石は使用されています。(1F中央ホールやエレベータ横の壁など)

しかし、世界大戦が終わり、経済成長とともに労務費が悪化し、海外産の大理石との価格競争に負けたため、国産大理石の需要は縮小していきます。

国産大理石は現在ではほとんど採掘されていないというのは実情です。

大理石市場の衰退に代わるようにして現れた御影石

国産大理石市場が落ち込んでいくなか、採掘機械の導入で新たな拡大をとげたのが御影石でした。
硬く、耐摩耗性がある御影石は雨風に晒しても問題なく、その需要は拡大していきました。

その最も身近な使用例というのはやはり墓石ですね。
今も御影石といえば墓石が連想される方も多いように、ここで御影石は日本人にとって最もなじみ深い石材となったのです。

御影石についての記事はこちら

現在の大理石はほぼすべて輸入材

明治~昭和初期は人気を博した国産大理石でしたが、今はほぼすべてが輸入材に代わっています。前述した原因に加え、日本は国土が狭く満足な量と質の大理石がとれなくなってしまったというのも一因でした。

大理石≒高級な海外材のイメージが強かったかもしれませんが、実は日本国内でも採掘され(一時ではありますが)国内建築にも使用されていたのです。

DIYなどで大理石を使用する、ということはあまりないでしょうが、
大理石をモザイクタイルにした、大理石モザイクなどは個人のお客様でも利用されることは多いと思います。

当ショップではさまざまな色の大理石モザイクを用意しております。
この新型コロナウイルス対応のおうち時間を彩るプチリフォームなどにでもいかがでしょうか? ご興味のある方はこちら(リンク先に飛びます)
まずはお問合せなどでもご気軽に申し付けくださいませ。

2回に分けた記事となってしましましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

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