石灰石と聞いて、皆さんは何を想像されますか?
沖縄の白い石、チョーク、鍾乳洞…
人によってさまざまなものを思い浮かべると思います。
ちなみに家庭菜園に凝っている私は、苦土石灰という、地中のPH濃度を調節するための粉を思い浮かべます。
と、人によってイメージが異なる石灰石ですが、
石灰石≒大理石、と思われる方は少ないでしょう。
おそらくこの関連付けができる方は、石に相当長けている方です。
結論から申し上げますと、大理石は広義では石灰石の一つなんです。
厳密にいえば違うのですが、実際に建材の世界では、大理石と呼ばれる石灰石もあります。
なぜそのようなことが起きるのか、ということを理解するために
まずは石灰石とは何か、という話をさせていただきたいと思います。
石灰石とは何か
石灰石=「白色」というイメージは皆さんあると思います。
琉球石灰岩というものもありますので。沖縄=石灰石、というイメージもあると思います。
さて「沖縄、白」ときて思い浮かぶものといえばなんでしょうか?
塩?
砂浜?
いろいろあると思いますが、石灰の白は
サンゴです。
正確にいうと、サンゴや有孔虫の死骸の色の白です。
石灰とはこれらの死骸が堆積して出来上がったものなんです。
サンゴの死骸が白、というのは砂浜に落ちているサンゴを見て皆さんもよくご存じのはず。
関係ないですが、沖縄に行くと、ホテルなどにサンゴコーヒーという、サンゴの死骸を熱して焙煎したコーヒーが売っていることがあります。
私は最初、サンゴが混ざったコーヒーなのかと期待して、少しがっかりした記憶があります。
そんな話はさておいて、
石灰石とは、そういった死骸が堆積して(積み重なって)長い時間をかけて石となったものです。これは他の石と似ていますね。
これがそのまま地表付近に出てくると石灰石(ライムストーン)となって、冒頭にあげたようなものになるわけです。
また御影石の話に戻りますが、御影石とは、熱いマグマが深いところでゆっくり冷えて固まったものでした。
では、同じように、石灰石が熱されて強い圧力をかけられたあと冷えて固まっていったらどうなるのでしょうか?
そう、これが大理石です。
大理石とは、石灰石が地面の奥深くで、熱と圧力をかけられた結果誕生する石なのです。
乱暴に説明すると、二段階進化するポケモンのようなもので、
第一形態がサンゴ(などの死骸)
第二形態が石灰石
最終形態が大理石
なのです。
出来上がるプロセスが違うだけで、素材は同じなのです。
そして、サンゴなどの死骸(炭酸カルシウム)を主成分とする石のことを石灰石と呼ぶので
大理石≒石灰石という構図が成り立つわけなのです。
(また、ややこしいことに、建築に使う石灰石のことを大理石とよぶこともあるのですが、今回はそこには触れないでおきます)
厳密にいえば大理石にも様々な色があるのですが
ギリシャのパルテノン神殿、インドのタージマハル廟のような白い大理石を想像すれば、
同じ白ということで石灰石も大理石なんだよ、というのは感覚的には納得できるのではないのでしょうか?
個人的には、ポケモンを例とした説明が一番わかりやすいかと思いますが。。。
石の世界は複雑怪奇
とにもかくにも、石の世界というのは同じ石でも
・学術的観点による名前
・芸術・建築的観点による名前
というものがあって、名前は違うけれど実は同じというのがよくある世界です。
ややこしいかもしれませんが裏を返すと、一度で二つの世界を知れるというお得な世界でもあるので、拙稿で興味を持たれた方がおられましたら石について調べてみると楽しいと思います。
それでは駆け足になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
当ショップでは大理石の板材というのは扱っておりませんが、
それをモザイク状にした大理石モザイクというものは扱っております。
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